9月17日の朝日新聞の一面に、安倍晋三総裁(2013年当時)と旧統一教会やその関連団体の長らが会談し、記念撮影をしたとみられる写真がデカデカと掲載されていました。裏金問題や総裁選の話題で、最近は下火なっていましたが、ここにきて再燃ともとれる事態になっています。
自民党は「党としては関与はしていないし、これからも関与はない」と主張していましたが、その主張を問題視する報道がされています。自分としてはその主張を否定するかのような感じで受け取りました。考えられる主な根拠としては次にあげるものです。
①撮影時期は2013年の参議院選挙の後か?
⇒選挙で応援してもらったことのお礼や労いの意味合いがある可能性を示唆
<9/21追記>
参議院選挙の前であったようです。いずれにおいても、安倍氏個人だけの付き合いとは思えません。自民党として旧統一教会と強い関係性があることを示唆しています。
②撮影場所が党本部の総裁応接室であること
⇒個人的な会談ならば、この場所は選ばない。党に関連することであり、かつ総裁が信頼する相手でないと、総裁応接室(会社で言う社長応接室)には呼ばない。ただし、私欲の強い者は除く。
③旧統一教会の会長がそこにいること
⇒宗教団体の長が政党本部にいること自体が謎。政治と宗教団体との間に特別な関係があることを示唆。憲法に謳っている政教分離に反する行為では?
この件に関して、岸田首相は「再三説明してきたとおりだ」と再調査を否定するかのような発言をし、自民党も右に倣えみたいな感じで再調査をしない方向です。また今回の総裁選に立候補している者に「安倍氏に関して再調査をすることを考えているか」と討論会の司会者が質問をされました、挙手した者は誰一人いませんでしたが、多少の動きを見せたのが石破氏、上川氏、林氏の3氏でした。まぁ、表立って挙手すれば党員票が離れていくのは目に見えているからだろうとは推測しました。ただ、安倍氏本人が既に他界しているため、間接的な証言しか集まらないから再調査は難しいという意見は理解できます。また安倍氏を崇拝している政治家が多数いるため、その証言も集まりにくい現状があるのではないかと思います。特に高市氏はその典型であるため、もし高市氏が総裁になったら、この問題をうやむやにする、またはご法度扱いにするだろうと予想がつきます。自分からしたら、支持率を上げるチャンスだとは思いますが、「臭い物に蓋をする」が染みついているから無理だろうなと思います。
いずれにせよ、自民党の「統一教会決別宣言」は既に形骸化しています。ま、アンチ自民なので、こうなることは想定の範囲内です。