C-Macksの自論展開

日々の物事に対し、情報を収集し自論を述べていくものです。賛同意見・反対意見は歓迎しますが、暴言・脅迫・罵詈雑言はお断りです。

不可解な処分を繰り返す愚かな自民党

4月4日、自民党の党紀委員会なる実態の不明な集まりにて、今回の不適切なキックバックや裏金作りに勤しんでいた者たちへの処分が決定されました。しかし、どのような基準で処分内容を決めたのか、はっきりしない点が多く、国民はおろか身内の党員ですらも納得していません。また、真相解明には程遠い状態での処分であるため、どこか腑に落ちないと感じる方も多いと思います。なぜにこんないい加減なことが罷り通ってしまうのか、今回はこの件について自論を述べていきます。

なおアンチ自民の観点ですので、読みたくないって方もいると思います。そのような方は黙ってお帰りください。

そもそも論なのだが、どうしてこうも国会議員たちは自分らのことに絶級の甘々なのか。自分たちは上級国民だ!などとほざくつもりなのか?勘違いも甚しい。議員になった途端に「せんせい」と呼ばれて浮かれ過ぎである。本当に能無しを世間にアピールしているようなものだ。国民に選挙で選ばれて仕事をしているわけなので、どちらかと言えば国民の僕ではなかろうか?

戦後間もない頃は、私財を擲ってでも議員になり、地元を良くする、発展させる意欲がある方が非常に多かった。給料や待遇を優遇させている制度は、このような議員の期待に応えられるように作られたものである。戦後復興が終わり、日本が大きく発展を遂げると、地元のため・国のためという意識が薄れていき、自分のために動き出したのだ。それが汚職である。ロッキード事件をはじめ様々な汚職事件が表沙汰になったが、それ以外の汚職もあるに違いない。そしてどこから知恵をつけたのか、記憶をなくすことまで覚えてきたのである。「記憶にございません」は当時の子供達の流行にもなり、大人たちを困らせたという話は有名である。また、自分たちに都合の良い解釈の法ばかりを整備することができるので、言い逃れのやり放題である。他にもあるだろうが、これらが相まって政治家は儲かるなどと思ったに違いない。

話は少し逸れたが、それだけ国会議員、特に長年政権をとっていた自民党の議員は自分たちをずっと甘やかしていた。不記載額500万円が処分の有無のラインに設定された理由もその慣例であると考えられ、自民党は納得する説明をしていない。立憲民主の小沢氏がこの点を指摘している。不記載額が500万円までならお咎めなしという、悪しき前例を作ることに他ならない。500万円を稼ぐのにどれだけの労力が必要か、全く理解できていない甘ちゃんの所業である。

そして、安倍五人衆を含む安倍派幹部の処分に差を設けた理由はこれでは説明がつかない。処分内容は、責任者である塩谷座長と世耕参院幹事長(いずれも当時)が離党勧告、西村氏、高木氏、下村氏らが党員資格停止、松野氏や萩生田氏らが役職停止である。不可解なことは、不記載額の少ない者ほど処分が重い傾向にあることだ。事務総長の経験者か否かの違いはあるだろうが、不記載額について役職は無関係である。この不可解な点から考察すると、今回の処分に不記載額の大きさは無関係であることが示唆される。現に3000万近い不記載額がある議員も役職停止処分となっている。やはりここは自民党。総裁とは異なる黒幕が処分内容に影響を与えたのだろう。この黒幕によく名が上がっているのが、森喜朗氏(議員を引退したジジイ)である。この方が影響したと仮定すれば、息のかかる萩生田氏の処分が軽く、そうではない塩谷氏や下村氏の処分が重いこと、そして岸田総理が森氏の聞き取りに乗り気ではないことに説明がつく。お飾りの総裁になるようでは本当に情けないの一言に尽きる。

結局のところ、今回の納得できない処分内容の裏には、森喜朗氏の影響が大きいことが示唆される。だが、お飾りの総裁が乗り気でない以上、追求は困難であり、いずれは世間から忘れられるだろう。これまで自民党の不祥事は多数あったが、上手にはぐらかして世間から忘れさせることに幾度と成功させている。今回の不記載、裏金事件も世間から忘れさせることを第一に考え、真相解明よりも早急の処分による幕引きを選択したのだろう。「人の噂も七十五日」とはよく言ったものだ。

どんな良い功績を残したとしても、悪いことをしたのならばその罪を認め、謝罪してその身を処する、こんな基本的なことすらも出来ていない人が国民の代表だというから、本当に嘆かわしい。次世代を担う者たちに示しがつかない、最大の汚点である。政治家という職業は、詐欺師と遠縁の関係にあるものだと悟った。言葉巧みに国民を欺いて選挙に当選さえすれば良いのだから…。