C-Macksの自論展開

日々の物事に対し、情報を収集し自論を述べていくものです。賛同意見・反対意見は歓迎しますが、暴言・脅迫・罵詈雑言はお断りです。

記者会見で「NGリスト」が必要な理由

ジャニーズの記者会見でNGリストが存在したと世間を賑わせています。特定の記者を指名しないのは宜しいことではありませんが、運営側としてはNGリストを作らざるを得ない事情があるのだと思います。今回は記者会見におけるNGリストについて自論を述べていきます。

興味のある方だけ続きをどうぞ。

NGリスト、それは自分たちにとって都合の良くないものたちをリストアップして、組織内で共有するツールである。組織が勝手に作るものであるため、外部には漏洩できないマル秘文書でもある。それが漏洩すると今回のような大騒動に発展する。

「そんなもの作らなくていいじゃないか」という声が聞こえてきそうだ。たしかに作らなくて済むのであればそれに越した事はないが、物事をしていく上で、または人生の中で都合の良くないものは必ず存在するものだ。それをリスト化することには、必ず意図しているものがあると考えてみる必要がある。今回は記者会見のNGリストの件を用いて、私の見解を述べる。

大きな理由としては2つある。一つは記者会見をする会場の時間制限だ。多くの場合は、会場を借りて会見を開いており、「使用は何時まで」と区切っている。質疑応答が無制限に行われるようでは、会場を使用する時間は守れない。時間を守ることは日本社会においては礼儀の基本であるため、質疑応答に何かしらの制限を設けることは当然であり、NGリストもその手法の一つである。また延長することで延長料金が発生し、それを支払うのは会見を開く運営側であることから、出費を抑えたい運営の思惑とも一致する。質問をする記者の側が、延長料金を負担するから質問させてほしいとでもあれば、NGリストを作らなくてもいいかもしれない。また、自社の会議室等で記者会見を行う場合があるが、この場合では会場費用がかからない代わりに、取締役以外の社員の時間外労働や同席する弁護士等の契約外時間が発生する恐れがある。時間外労働等が発生すれば、その分人件費がかかってしまうことから、会見を円滑に進めるためにもNGリストは必要になると考えられる。

もう一つは、質問する記者のモラルの悪さが目立っていることである。まず、何百人も記者が参加していたら指名されないのが常である。しかし、どの記者会見においても、指名されないことに腹を立てて声を荒らげる記者が必ず存在している。その程度で腹を立てるようでは記者には向いてない。次に、質問の内容が、尋ね方が違うだけで聞いていることは同じあるいは類似していることだ。記者としては、真意を引き出したい、確かめたいという気持ちで行っていることは理解できるが、質問を受ける側や会見を運営する側としては、同じ答弁を繰り返すだけになってしまい、真に世間の疑問に答えられたか不安になる。また、苛立ちから不本意な答弁をし、違う意味で炎上する可能性もある。そんな会見は誰も得しないのだ。自分が得ダネを引き出すんだと躍起になりすぎることも程々に。そして、会見内容とは全く異なる質問をする記者も問題である。時間が限られている記者会見では、内容はある程度決めて行うものであり、その内容に関連する質疑応答を行うのが常識である。全くかけ離れた質問が来ようものなら、答える側は回答を持ち合わせていないことが多く答えられないのが常である。しかしモラルの悪い記者は、答えられないことを囃し立てて批判的な言動を繰り返し、会見の意義をぶち壊すこともある。答えられないことは答えられないと認識してもらい、個別に質問状を送るなどをしたらよい。NGリストはモラルの悪い記者のリストにもなりうるのである。

記者会見をはじめ、様々な場面でNGリストは避けて通れないものである。時間や金銭の問題であったり、モラルの問題であったりなど、NGリストを作る理由は様々である。今回の NGリスト騒動は、運営側の凡ミスが原因であり、会見するジャニーズが悪いわけではない。それをジャニーズのせいにするのは筋違いであり、再度記者会見を開けと要求するのなら、要求する側も何かしらの負担をすべきだと私は思う。被害者は、やりすぎると加害者に変貌ことを忘れないでほしい。私はNGリストに載ることは光栄なことと思う。それだけ私に良い意味でも悪い意味でも興味を持っていただいているのだから。