C-Macksの自論展開

日々の物事に対し、情報を収集し自論を述べていくものです。賛同意見・反対意見は歓迎しますが、暴言・脅迫・罵詈雑言はお断りです。

大事件の後にフェイクやデマが蔓延るワケ

今年もよろしくお願いします。能登半島地震で被災された方々、航空機事故に巻き込まれた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

新年早々から大地震津波、大火、航空機事故と大事件が続いており、日本の行く末に不安がよぎる1年の始まりとなってしまいました。被災者への支援や心のケアが必要となってくる中で必ず現れるのが、フェイクやデマ、コラ画像を流す不届者です。どうして支援への団結が必要な時に水を差す行為をする者が現れるのか、不届者の心情を独自の目線で考察しようと思います。

興味のない方はお帰りください。

大事件、特に大地震などの天災事変が起きた時には、その事実から目を背けたい、現実逃避をしたいという気持ちが人々には芽生える。被害に遭った人には特に見られる。そのため、根拠のない、ありもしないこと、言い換えれば妄想的なことを吹聴することが度々ある。「大地震が起きたのは、大鯰が大暴れしたせいだ」という言葉を聞いたことがあるだろう。これもその一例である。歴史で見れば、1923年の関東大震災の時にも同じようなことが起きている。「朝鮮人が日本の転覆を謀って起こしたものだ!」「朝鮮人が井戸に毒を入れている」など、ありもしないことを吹聴して現実逃避や責任転嫁を行なっていた。これが原因で朝鮮人の虐殺が起こった。悲劇が次の悲劇を生むことになるので、根拠のないことは安易に吹聴してはならないのである。

一昔前では、デマや妄言が一定の地域でのみ伝聞で広まって、全国的に話題になることはあまりなかった。一方で、現代ではネットの時代となり情報が溢れかえっている。必要な情報があれば、不必要な情報もあり、見極めることは容易ではない(この件はまた別の機会に)。先に述べたように、一昔前のフェイクやデマは目の前の悲劇的な現実から目を背ける目的が大半であり、同様の環境下に置かれた人らに伝播してあたかも真実かのように広まっていた。一方現代のフェイクやデマは、SNSなどのネットを通じて広まっている。すなわち不特定多数の人の目に触れるために、全世界的に広まるのである。この影響からか、現実逃避として行われていたフェイクやデマの目的が変わってきていると伺える。

では、今日のSNS上に広まるフェイクやデマ、コラ画像を載せる本当の目的は何なのか、私は次の2点が要因であると考察する。一つ目は「広告収益」である。単純に金儲けのツールであり、閲覧数さえ増えるきっかけがあればいいのである。天変地異などの大事件が起きれば、必然と検索ワードの上位となるために、便乗するのである。いわゆる便乗商法である。しかもただ便乗するのではなく、閲覧数をより増やすために過激なものを投稿する傾向にある。コラ画像を作って投稿し、注目を浴びることもその一つである。真偽を問わず行うために、真に困っている人の情報が埋もれてしまい、助かるものが助からない事態の発生につながるのである。天変地異を金儲けのツールに使うことは非常に罰当たりなことであり、自身がそういう目に遭っても助けてもらえなくなるのである。二つ目は「欲求不満」である。注目されたい、目立ちたい、誰かに認めてもらいたい、誰かのヒーローになりたいなどの承認欲求の不満であったり、「自分が不幸な目に遭っているに、被災者ばかりが不幸者と呼ばれることがおかしい」などの妬みから来る不満であったりすることが多い。前者の承認欲求型は、例えば虚偽の悲劇のヒロインを演じてみたり、フェイクであっても信用してもらえることの優越感に浸りたいなど、自己満足に徹する傾向がある。特に災害等があった際には受け入れられる傾向が高いため、承認欲求に飢えている人には利用しやすいのである。ただ、本当に被害にあった際には信用してもらえない、いわゆるオオカミ少年に陥りやすくなるが、自分で蒔いた種なので決して他人を責めてはいけないのである。一方後者の嫉妬型は、自己肯定感の低さから来るものである。「自分より不幸な人はいない」などの謎理論を掲げ、信念にしている者さえも存在する。このような人らにとって、天変地異などの大事件の被害に遭った人、すなわち目にわかる不幸な目に遭った人らは非常に気に入らないと推察される。そのためか、「大事件の被害者は注目されたいだけだ」などの心無い言葉を発したり、「事件は被害者のでっち上げだ」などのデマを吹聴して、あたかも真の不幸者は自分だ!と言わんばかりの行動へと突き動かしていると考えられる。結局、このような行動によって被害者がさらに苦しむこととなる。私からみたらある意味でおめでたい人であり、被害者の不幸を助長していることに気づいていない愚か者である。周りに不幸自慢をしている人がいたら、嫉妬型である可能性が高いため、注意されたい。

以上、広告収益と欲求不満が現代のフェイクやデマの要因であると考察した。もちろん他にも考えられる要因はあるが、情報が入手しやすくなった今日では、一昔前では考え付かなかった理由が大きいと考えた。情報社会となった現代では、情報を見極める力がより求められていると、今回の能登半島地震で改めて思い知らされた。真に被害者のことを思うのであれば、伝え聞などの真偽不明な情報は流さない、利己的な投稿は厳に慎むべきである。フェイクやデマ、利己的な投稿が原因で、救えた命が救えなかった時には、投稿した人は(大量)殺人鬼と同等である。